初めての減量、初めてのボディビル大会で全国に出場しましたが、さすがに全国のレベルは高い。審査員から見向きもされず、保坂は予選敗退してしまいます。ずっと我慢していたお米やスイーツも食べることなく、新幹線で帰路につきました。

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なんだよおおおー!!
あの、あからさまな「ハイハイ、君は論外ね」みたいなジャッジは~!!!

口では悔しがっても、だがしかし心は正直なわけで。

大会が終わった直後、私は悔しかった。
もっとできることがあったはずだ、もっと頑張れたはずだと、自分を責め、自分の弱さを呪いました。

当時ハマっていた「トーキョーグール」という漫画で、

「この世の不利益はすべて当人の能力不足」

というセリフを読んでいたのも、要因だったかもしれませんね。

しかし、ここで冷静に考えたいのは、「努力をしても、その方向性が間違っていたら努力の意味がない」という、至極当然のことです。何にでも当てはまることだと思いますが、闇雲に進んでもなかなかゴールにはたどり着けないものです。

当時の私と言えば、「とにかく頑張れば筋肉もつくし体脂肪は落ちるだろう!気合いだ!」という気持ちで、ただひたすらに毎日自己流トレーニングと食事制限に励んでいました。

ところで「車輪の再発明」という言葉がありますが、この意味は、すでに世の中に広がっている技術や方法を再発明しようと時間を費やしてしまう様を表した言葉です。

私がやっていたのは、まさにそれでした。

しかし当時の自分を振り返ってみれば、本当に憑りつかれたように食事制限やトレーニングをしており、精神的には限界に近かったと思います。

その様子の一部を示すならば、毎日電子秤を持ち歩いて、食べるものはすべてカロリーを調べ、それに加えてすべての食べ物をノートに記録していました。その様子は、名前のない病気だったとも言えます。
トレーニングに関しても、脂肪を落とすことだけが目的となり、毎日何時間もジムでトレーニングをして、低血糖症でブラックアウトするまで自分を追い込んでいました。

それでも当時、私はこの予選敗退という結果を「自分の努力不足だ」と思い込んでいました。

ああ、勝ちたかったなあ…

失意の中で大学に戻ると、私は友達やボディビル部員から口々に労いの言葉をかけられました。
「お疲れ様!!」
「かっこよかったです!!」
「全国大会出たなんてすごいな!!」

でも、私は思いました。

なにもかっこよくないし、すごくもない。
たまたま人数が少なかったから出られただけ。

なにより私は、ただ勝ちたかったんです。
全国大会に出ることが決まってから、私は決勝の舞台で戦うことを目標にしていました。それなのにピックアップ審査で一度も選ばれずに、審査員から「論外」のレッテルを貼られたことが、もう悔しくて悔しくて。

しかし、勝負の世界は結果がすべて。

このまま自己流のトレーニングをしていても駄目だと思った私は、まずトレーニングの理論から勉強し直すことにしました。

そのとき、大学3年生。学生ボディビル大会に出られるのは来年が最後で、残された時間はたった1年間です。

確かに、世の中に天才はいます。

自己流のトレーニングでも筋肉が大きくなったり、大会で成績を残せる人はいるのです。

でも、私は天才ではなかった。
むしろ、センスも才覚もない方だった。

凡人ならば、落ち込んでいる時間も、道草を食っている時間もないのです。
私は大会から帰った翌日からトレーニングに関する本を読み漁り、トレーニングの仕方を変え、毎日その内容をノートに記録するようになりました。その習慣は今でも続けています。

このノートが私をもっと強くしてくれると信じています。

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